高校テニス部の練習メニューはどう決める? 試合から次の練習につなげる方法
高校テニス部の練習メニューを、大会や試合の振り返りから考える方法を紹介。スタッツの見方、練習メニューの作り方、OUKA AIやOuka Tennisを使った実践方法まで解説します。

「今日の練習、何やる?」
高校の部活では、自分たちで練習メニューを考えることも多いと思います。
でも、その場で決めていると、いつの間にか毎回同じ練習になりがちです。
そこで一つの方法が、次の大会から逆算して、今取り組む課題を決めることです。
ITF(国際テニス連盟)のコーチ教育でも、選手のトレーニングと大会を計画することは、コーチングに必要な能力の一つとして位置づけられています。1
1. まず「今週のテーマ」を決める
たとえば3週間後に大会があるとします。
最近の試合を振り返って、
- セカンドサーブが安定しない
- リターンからポイントを取れていない
- ラリーには入れるけれど最後にミスが出る
といった課題が見えたら、全部を一度に直そうとせず、今週重点的に取り組むテーマを1つ決めるところから始めます。
たとえば「セカンドサーブ」がテーマなら、
サーブの確認 → サーブ+3球目 → サーブからポイント形式
のように、数日間の練習をつなげることができます。
2. スタッツから課題のヒントを探す
「今日はなんとなくサーブが悪かった」
この感覚だけでは、次の練習を決めるのは少し難しいものです。
Ouka Tennisで試合を詳しく記録すると、
- 1stサーブ成功率
- 1stサーブポイント率
- 2ndサーブポイント率
- リターンポイント率
- サーブコース別の結果
などを試合後に確認できます。

たとえば2ndサーブポイント率が低かったとしても、
- セカンドサーブそのものが甘かった
- リターンされた後の3球目で崩れた
- ラリーに入ってから失点した
など、原因はいくつも考えられます。
テニスの技術・戦術評価についてまとめた研究でも、こうした指標は選手のトレーニング課題を考える材料として利用されています。2
だから、
数字を見る → 試合を振り返る → 原因を考える → 練習で試す
という使い方がおすすめです。
3. 見つけた課題を練習メニューにする
テーマが決まったら、実際の練習に落とし込みます。
Ouka Tennisの練習ビルダーでは、練習を追加して順番を変えながら、合計時間を確認できます。

リターン反復
→ リターン+次のショット
→ サーブからポイント形式
というように、少しずつ実戦に近づけていく方法があります。
ジュニア選手を対象とした研究では、サーブだけを行う練習と、リターンやその次のショットまで含めた練習では、その後のプレーに異なる変化が見られました。3
反復するだけで終わらず、試合のどんな場面で使うのかまで考えて練習することがポイントです。
4. AIには「調整」を手伝ってもらう
メニューを作っている途中で、
「このポイント形式に少しルールをつけたい」
「もう少しサーブ練習を増やしたい」
と思うこともあります。
Ouka Tennisでは、今作っているメニューについてOUKA AIに相談できます。

変更内容を確認したうえで、「反映する」か「やめる」かを自分で選べます。
目的を決めるのは選手やチームです。
OUKA AIは、練習メニューを考えたり、すでに作ったメニューを調整したりするときに使えます。
5. 毎回ゼロから考えなくていい
良かった練習は、次の機会にも使えます。
Ouka Tennisの練習ビルダーには「よく使う」メニューがあり、保存済みの練習や定番メニューをすぐに追加できます。

- サーブ
- リターン
- ストローク
- ダブルス
- 試合前
といった練習を少しずつ残しておけば、毎回新しいメニューをゼロから考える必要はありません。
今週の目的に合う練習を選んで、必要なところだけ変える。
その方が、主将やメニュー係の負担も減らしやすくなります。
6. 作ったメニューを実際の練習で使う
作成したチーム練習を公開すると、部員側からも練習内容を確認できます。

こうして、
大会を考える
→ 試合を振り返る
→ 課題を決める
→ 練習を作る
→ 実践する
→ また試合で確認する
という流れを繰り返していきます。
まとめ
完璧な練習メニューを最初から作る必要はありません。
まずは次の大会を考えて、今の課題を1つ決めてみる。
試合を記録しているなら、スタッツもヒントとして使ってみる。
そして、練習したことを次の試合で確かめる。
Ouka Tennisでは、試合の記録・スタッツの確認・練習メニューの作成・保存・チームへの公開まで行えます。
試合を記録して終わりにせず、次の練習を考える材料として使ってみてください。
参考文献
- International Tennis Federation. (2025). ITF Coach Education Programme: Educating and certifying coaches. https://www.itftennis.com/en/news-and-media/articles/itf-coach-education-programme-educating-and-certifying-coaches/↩
- Kolman, N. S., Kramer, T., Elferink-Gemser, M. T., Huijgen, B. C. H., & Visscher, C. (2019). Technical and tactical skills related to performance levels in tennis: A systematic review. Journal of Sports Sciences, 37(1), 108–121. https://doi.org/10.1080/02640414.2018.1483699↩
- Krause, L., Farrow, D., Pinder, R., Buszard, T., Kovalchik, S., & Reid, M. (2019). Enhancing skill transfer in tennis using representative learning design. Journal of Sports Sciences, 37(22), 2560–2568. https://doi.org/10.1080/02640414.2019.1647739↩